道中記どうちゅうき)” の例文
汽車きしゃの中等室にて英吉利婦人にう。「カバン」の中より英文の道中記どうちゅうき取出して読み、眼鏡めがねかけて車窓の外の山をのぞみ居たりしが、記中には此山三千尺とあり、見る所はあまりにひくしなどいう。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)