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遐
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はる
ふりがな文庫
“
遐
(
はる
)” の例文
右手の窓の外に、高い
樅
(
もみ
)
の木が半分見えて後ろは
遐
(
はる
)
かの空の国に入る。左手の
碧
(
みど
)
りの窓掛けを
洩
(
も
)
れて、澄み切った秋の日が
斜
(
なな
)
めに白い壁を明らかに照らす。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
この無限に遠く、無限に
遐
(
はる
)
かに、無限に静かな空を
会釈
(
えしゃく
)
もなく裂いて、化銀杏が
黄金
(
こがね
)
の雲を
凝
(
こ
)
らしている。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかも心の
尾
(
つ
)
いて行く事の出來ぬ、
遐
(
はる
)
かなる國へ拔け出して行く樣に思はれた。
京に着ける夕
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
遐
(
はる
)
かなる国へ抜け出して行くように思われた。
京に着ける夕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
遐
漢検1級
部首:⾡
13画
“遐”を含む語句
升遐
登遐
遐捜
遐方
遐覧
遐陬