通番頭かよいばんとう)” の例文
これよりさき日野屋では五百に壻を取ろうという議があって、貞白はこれをあずかり知っていた。壻に擬せられていたのは、上野広小路の呉服店伊藤松坂屋まつざかや通番頭かよいばんとうで、年は三十二、三であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)