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逆手
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ぎゃくて
ふりがな文庫
“
逆手
(
ぎゃくて
)” の例文
が、自分で罪を引受ける気にもなれない、——思い付いたのはあの
逆手
(
ぎゃくて
)
だ、大ナマクラのギラギラする脇差を持出し、二階へ登って大声を出した。
銭形平次捕物控:070 二本の脇差
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
取り付きようもない娘の心にせめて親子の肉情を繋ぎ置き度い非情手段から、翁は
呪
(
のろ
)
いという
逆手
(
ぎゃくて
)
で娘の感情に自分を
烙印
(
らくいん
)
したのだったが、必要以上に娘を傷けねばよいが。
富士
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「ばかをいうな。今さら魏の恩に
反
(
そむ
)
いて、蜀に降服などできるものか。むしろ君がそういう秘命をうけてきたのを幸いに、
謀
(
はかりごと
)
の裏を掻いて、孔明に
逆手
(
ぎゃくて
)
を喰わせてやろうじゃないか」
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「五日の晩、わざと遠方の安宅長屋へ行って、人に知れると恥になるような証拠を
拵
(
こしら
)
えたのは、幾松の並々ならぬ悪智恵だ。その場にいない証拠に、船比丘尼などを出すのは人情の裏を行った
逆手
(
ぎゃくて
)
さ」
銭形平次捕物控:105 刑場の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
逆
常用漢字
小5
部首:⾡
9画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“逆手”で始まる語句
逆手握
逆手構