轟轟ごうごう)” の例文
県道筋に沿うたまばらな人家には点々と灯がみえ始めて、もう足許あしもとも暗かった。野づら一めんを轟轟ごうごううなっている風をまともに浴びると、呼吸いきふさがりそうだった。
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)