軽躁はしや)” の例文
旧字:輕躁
そして檻のなかから手を伸ばして娘の肩を撫でた。娘は嬉しさうにきやつ/\軽躁はしやぎながら色々な事を猩々に話しかけた。
見ると、直ぐそば卓子テーブルに、お洒落しやれな青年士官が三四人居合せて、軍鶏しやものやうに胸を反らして、軍鶏のやうなきいきいした声で何かしきりと軽躁はしやぎ散らしてゐた。
船のなかできやつきやつ軽躁はしやいでゐた若い将校連もいつの間にか横に倒れて、うんうんうめき出した。
千七百九十一年の一月五日のひるすぎ、仏蘭西はセエヌ河のほとり、オクソンヌといふところで、五人の衛戍ゑいじゆ将校が、猿のやうにきやつ/\軽躁はしやぎながら変な腰つきで氷すべりをしてゐた事があつた。