軽傷うすで)” の例文
良「孝助殿はどうも遁れ難い剣難じゃ、なに軽くて軽傷うすで、それで済めば宜しいが、何うも深傷ふかでじゃろう、間が悪いと斬り殺されるという訳じゃ、どうもこれは遁れられん因縁じゃ」
小一郎だ、岩を背負い、軽傷うすでも負わぬか、たじろぎもせず、刀を付けて構え込んだ。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)