転臥ねがえり)” の例文
微笑を含みてこの光景ありさまを見し浪子は、日のまぶしきにまゆあつめ、目を閉じて、うっとりとしていたりしが、やおらあなたに転臥ねがえりして、編みかけのくつしたをなで試みつつ、また縦横に編み棒を動かし始めぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)