軍楽隊ぐんがくたい)” の例文
け、資本家しほんか利権屋りけんやの一たいのあげる歓呼くわんここゑを、軍楽隊ぐんがくたい吹奏すゐそうする勝利しやうりよしを!
するとそこには年の若い軍楽隊ぐんがくたい楽手がくしゅ一人ひとり甲板の上に腹ばいになり、敵の目を避けた角燈の光に聖書を読んでいるのであった。K中尉は何か感動し、この楽手に優しい言葉をかけた。
三つの窓 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
運悪くわたしたちはあのふえがなかったし、そのうえヴィタリス親方のりっぱなどうどうとした風采ふうさいがなかった。軍楽隊ぐんがくたい隊長たいちょうのようなりっぱな様子でかれはいつも人目をひいていた。