蹈留ふみとどま)” の例文
貫一は蹈留ふみとどまりて海に向ひて泣けり。宮はこの時始めて彼に寄添ひて、気遣きづかはしげにその顔を差覗さしのぞきぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
みさき代赭色たいしやいろに、獅子の蹈留ふみとどまれる如く
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)