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跪坐
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しゃが
ふりがな文庫
“
跪坐
(
しゃが
)” の例文
青い火や赤い火の流れている広告塔の前に立って、しっとりした夜の空気に
蘇
(
よみが
)
えったとき、お島はそこに
跪坐
(
しゃが
)
んでいる小野田を促した。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
猟師に追詰められた兎か
何
(
なん
)
ぞのように、山裾の
谿川
(
たにがわ
)
の岸の草原に
跪坐
(
しゃが
)
んでいる、彼女の姿の発見されたのは、それから大分たってからであった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
庸三は苦笑したが、その時年少詩人の史朗がひょいと車の側へ出て来たので、彼はあっと思って後ろへ
跪坐
(
しゃが
)
んでしまった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
第一親にもめったに
逢
(
あ
)
えないんだもの。私も心配になって、実は少し悲しくなって来たのよ。独りでお庭へ出て、石橋のうえに
跪坐
(
しゃが
)
んで、涙ぐんでいたの。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「貧乏くさい商売だね」お島は自分の
稚
(
ちいさ
)
い時分から居ずわりになっている男に声かけた。その男は楮の煮らるる釜の下の火を見ながら、
跪坐
(
しゃが
)
んで
莨
(
たばこ
)
を
喫
(
す
)
っていた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
「これから夏になると、それあ月がいいですぜ」桂三郎はそう言って叢のなかへ入って
跪坐
(
しゃが
)
んだ。
蒼白い月
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
彼女はひいひい
火焔
(
かえん
)
のような息をはずませていたが、痛みが堪えがたくなると、いきなり
跳
(
は
)
ねあがるように起き直った。それでいけなくなると、
蚊帳
(
かや
)
から出て、縁側に立ったり
跪坐
(
しゃが
)
んだりした。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
跪
漢検1級
部首:⾜
13画
坐
漢検準1級
部首:⼟
7画
“跪坐”で始まる語句
跪坐低頭