足蹠あし)” の例文
急にひきつったか、怪我をしたか、馬子は案じて、もしやと、足蹠あしをしらべにかかってみました。くつが外れて、釘でも踏みつけたか。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そして、それ以下の擂木は、義足の中でブラブラ遊んでいるのだ。つまり、足蹠あしの作用をするものの所在が、非常に重大な点なのであって、無論犯人は、その部分に刺戟を与えたのだったよ。
夢殿殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)