赤禿あかは)” の例文
人あって遠く望めば、かれらの踏みゆくところに従い、一塊の砂ほこり白く立ち昇って、並木の松のあいだ赤禿あかはげた峠の坂みちに、差しらす大刀のこじりが点閃てんせんとして陽に光っていたことであろう。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)