“赤楽”の読み方と例文
読み方割合
あからく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青磁の香炉に赤楽あからくの香合のモンタージュもちょっと美しいものだと思う。秋の空を背景としたかきもみじを見るような感じがする。
青磁のモンタージュ (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
この品野の窯で最も誇ってよいのは、土地で「赤楽あからく」と呼んでいる土で、これでよくたてしまを入れます。いわゆる「麦藁手むぎわらで」といわれるものの一つで、品野の特産でありました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
土耳古帽トルコぼう堤畔ていはんの草に腰を下して休んだ。二合余も入りそうな瓢にスカリのかかっているのを傍に置き、たもとから白いきれくるんだ赤楽あからく馬上杯ばじょうはいを取出し、一度ぬぐってから落ちついて独酌どくしゃくした。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)