なだ)” の例文
今すでに北軍をなだめて寨中に籠めしむ。みな生らが復仇の意謀にもとづいてかく牽制けんせいするところの現われなり。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、一方小六を、どんなにかなだめすかしても、彼はおののくのみで、一言も口にはしないのである。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
う云う事やら訳が分らず腰の抜けて居る孫兵衞は大屋さん何う云うもんで。と泣いてばかり居りますから長屋の者が来ては色々になだめますけれども中々愚痴が止みません。
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
とお祖父さんは敏子をなだめる積りでニコニコした。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
……さまで、悪くないおゆうには謙吉からはなれている、夜々のことが時々佗びしくなり、そういうときには、なにかにつけ辛く母に当り、その夜も、まきのなだめる声を廊下で聴いたというのだ。
方子と末起 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
とお母さんはなだめる外なかった。
嫁取婿取 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
とお母さんはなだめる外なかった。
嫁取婿取 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
とお母さんはなだめた。
嫁取婿取 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)