賢才けんさい)” の例文
もしあなたが、彼を殺したら、天下の賢才けんさいは、あなたに対する尊敬を失い、あなたのとなえてきた大義も仁政も、嘘としか聞かなくなるでしょう。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「獄中にある身をもって、まだみだりに舌をうごかし、士気を惑わそうとするか。賢才けんさいてらう憎むべき囚人め。退がれっ」と、ただ一かつして、退けてしまった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「一言にいえば、光秀はあの賢才けんさいを抱きながら、いつのまにか、たった一つの美徳を心に失っていた」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)