賀陽かや)” の例文
備中賀陽かやの良藤という者が、狐の女と婚姻して年久しくわが家の床下に住み、多くの児女を育てていたという話なども、昔の人には今よりも比較的信じやすかったものらしい。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
退出するとき、両人とも宿所がない旨奏上すると、すぐさま宿所が与えられた。義仲は大膳大夫成忠だいぜんのたいふなりただの宿所の六条の西洞院にしのとういん、行家は法住寺殿の南殿みなみどのと呼ばれた賀陽かやの御所であった。