貧的ひんてき)” の例文
「壺を見せたら、おどろいて帰りましたね。当藩はたいそうな金持になったと思ってるんだから、笑わせますね。こんな貧的ひんてきな藩はないのに」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「どっちみち今日は貧的ひんてきだな」「だから塩鰯の味がうめえ」「厭な野郎だ、安くなりゃアがった」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
当てられてはたまらないから、いかに貧的ひんてきな顔をしようかと、苦心惨澹さんたん
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)