負傷ておひ)” の例文
玄関げんくわん式台しきだいへ戸板に載せてかつぎ込まれたのは、薩州の陣所へ入浸いりびたつて半年も帰つて来ぬ朗然和上が、法衣を着た儘三条の大橋おほはし会津方あひづがたの浪士に一刀眉間を遣られた負傷ておひの姿であつた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
棄てられし負傷ておひの兵の息絶ゆるつひ呻吟うめきか。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
棄てられし負傷ておひの兵の息絶ゆるつひ呻吟うめきか。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)