谷汲たにくみ)” の例文
十番が山城宇治の三室みむろ、十一番がかみ醍醐寺だいごでら、十二番が近江おうみ岩間寺いわまでら、十三番が石山寺、十四番が大津の三井寺と段々打巡うちめぐりまして、三十三番美濃の谷汲たにくみまで打納めまする。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
立去り美濃國みのゝくに各務郡かゞみごほり谷汲たにくみさと長洞村ながほらむらの日蓮宗にて百八十三箇寺の本寺なる常樂院の當住たうぢう天忠上人てんちうしやうにんと聞えしは藤井紋太夫がおとゝにて大膳が爲にはじつ伯父坊をぢばうなれば大膳は此長洞村へ尋ね來りしばらく此寺の食客しよくかくとなり居たりしが元より不敵の者なれば夜々よな/\往還わうくわんへ出て旅人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)