訛言なまり)” の例文
あはび河豚ふぐだと思ふやうな人も少しは出來たりしたが、それをまた訛言なまりだの、方言だのと、物識り顏に、ごりがんをきめ込むこともない。
ごりがん (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
『や、小川さんですか。』と計量器メートルグラスを持つた儘で、『さ何卒どうぞお上り下さいまし。』と、無理にねた様な訛言なまりを使つた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
おかしな訛言なまりで話すので、皆それに笑い出し、アントアネットは真似まねようとした。ジャンナン氏はそういう一同を黙ってながめた。だれも彼に注意を向けなかった。
なお地方の訛言なまりは免れて居りませんけれど……。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
『や、小川さんですか。』と計量器を持つた儘で、『さ何卒どうぞお上り下さいまし。』と無理にねた樣な訛言なまりを使つた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)