見習みならい)” の例文
これよりき四年十月朔に、抽斎は月並つきなみ出仕しゅっし仰附おおせつけられ、五年二月二十八日に、御番ごばん見習みならい表医者おもていしゃ仰附けられ、即日見習の席に着き、三月朔に本番にった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
と云うのは、その頃十八歳の木崎初代が初めて、見習みならいタイピストとしてS・K商会の人となったからである。木崎初代は、私が生れるときから胸に描いていた様な女であった。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「当直へ電話です」と電話口へ出た見習みならい警官が云った。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)