西丸下にしまるした)” の例文
九月には猶西丸下にしまるしたにゐたのである。「又。陸雲之癖癖做病。一擲功名此挂冠。憶得春秋五十夢。猶疑身是在邯鄲。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
立出たり然るに伊豆守殿御役宅は西丸下にしまるしたなり越前守の御役宅は數寄屋橋すきやばし御門内なれば其道筋そのみちすぢへだたれば伊豆守殿には越前守よりすこしく先に御登城あり御用ごよう取次とりつぎは未だ登城なく御側衆おそばしうの泊番高木伊勢守のみ相詰あひつめたりすなはち伊豆守殿芙蓉ふように於て高木伊勢守を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)