“襟釦”の読み方と例文
読み方割合
えりぼたん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
婦人が人と争ふのに、剣の代りに舌を使つたのはすばらしい発明であるが、そのせゐで彼等は襟釦えりぼたんのとめどころを変へる必要がなくなつた。
私はワイシャツが闇の中に眼立たないように、外套の襟釦えりぼたんをぴっちりと掛けた。そうしてさあ来いと身構えるには身構えていたが、しかし何だか物足らぬような気がして仕様がなかった。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)