襖側ふすまがわ)” の例文
それは妙に切迫した、詰問に近いしゃがごえだった。お鈴は襖側ふすまがわたたずんだなり、反射的に「ええ」と返事をした。それから、——誰も口を利かなかった。
玄鶴山房 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)