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裳層
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もこし
ふりがな文庫
“
裳層
(
もこし
)” の例文
金堂の外まわりに取りついている差掛けようなもの、これは
裳層
(
もこし
)
とかいうのだそうであるが、あれは後代に附加したもので、当時には無かったのである。
壁画摸写
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
東塔は周知のごとく三重の塔ではあるが、各層に
裳層
(
もこし
)
がついているので六重の塔のようにみえる。そしてこの裳層のひろがりが塔に音調と
陰翳
(
いんえい
)
を与えている。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
三重の屋根の一々に短い
裳層
(
もこし
)
をつけて、あたかも大小伸縮した六層の屋根が重なっているように、輪郭の線の変化を異様に複雑にしている。何となく異国的な感じがあるのはそのためであろう。
古寺巡礼
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
“裳層(
裳階
)”の解説
裳階(もこし)は、仏堂、塔、天守等で、軒下壁面に付いた庇状構造物。別名:雨打(ゆた)。通常、本来の屋根の下にもう一重屋根をかけるかたちで付ける。裳層とも書く。元来は風雨から構造物を保護するために付けられたもの。構造は本屋より簡素であり、建物を実際より多層に見せることで外観の優美さを際立たせる効果があるため、特に寺院建築で好んで利用された。
(出典:Wikipedia)
裳
漢検準1級
部首:⾐
14画
層
常用漢字
小6
部首:⼫
14画
“裳”で始まる語句
裳
裳裾
裳着
裳衣
裳帯
裳伏
裳著
裳脱
裳階
裳抜