裁縫師さいほうし)” の例文
だいぶ使っていたが、小間使のマーシャというのが、パリから来た裁縫師さいほうしのところに五年もいたので、全部わかったのである
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
すでにその日の昼、裁縫師さいほうし侯健こうけん薛永せつえいは、先に黄文炳の屋敷内へ、口実をもうけて巧く入りこんでいる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
美しい衣服きもの裁縫師さいほうしが製しくらいしゃくは式部寮が造る。要するにみんなつまらない物です。尊いものは人の愛だ! いつまでもいつまでも愛し愛さなければなりません。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
艇内には、そういうものを作ってくれる裁縫師さいほうしや靴屋さんがいるであろうから。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
「職は、裁縫師さいほうしなんですよ。針と糸を持たせれば、神わざみたいな技能があります」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)