袖褄そでづま)” の例文
かまど薪木たきぎ、その火だがね、何だか身を投げたひとをあぶって暖めているような気がして、消えぎえにそこへ、袖褄そでづまもつれて倒れた、ぐっしょり濡れた髪と、真白な顔が見えて、まるでそれがね
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)