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袁祁
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をけ
かれ天の下治らしめさむとせしほどに、
平群の臣が
祖、名は
志毘の臣、
歌垣に立ちて
一、その
袁祁の命の
婚はむとする
美人の手を取りつ。
伊弉本別の王の御子、市の邊の忍齒の王の御子、
袁祁の
石巣別の命
一、近つ飛鳥の宮
二にましまして、
八歳天の下治らしめしき。
ここに市の邊の王の王子たち、
意祁の王、
袁祁の王
八二柱。この亂を聞かして、逃げ去りましき。かれ
山代の
苅羽井九に到りまして、御
粮きこしめす時に、
面黥ける老人來てその御
粮を
奪りき。