“衣着(きぬき)” の例文
このさいなれば、あえて歯(は)に衣着(きぬき)せず、実(じつ)を申しあげてしまうならば。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「歯に衣着(きぬき)せずに、私が聞いた通りの世上の噂を取次ぎますが——」
「ウフフ。あけすけと歯に衣着(きぬき)せず申してずんと面白い気ッ腑の奴じゃ。どうやら眉間傷(みけんきず)もチュウチュウと啼き出して参ったようじゃわい。そこでは話が見えぬ。上がれ。上がれ。何はともかく上がったらよかろうぞ」