行粧ぎょうそう)” の例文
その行粧ぎょうそうはすこぶる厳粛でありますが、よく見ると、かれらの顔かたちはみな蒼黒く、猿のたぐいのかくというものでありました。
先度の元和の上洛も将軍家の行粧ぎょうそうはすこぶる目ざましいものであったが、今度の寛永の上洛は江戸の威勢がその後一年ごとにいちじるしく加わってゆくのを証拠立てるように花々しいものであった。
鳥辺山心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)