トップ
>
蟻地獄
>
ありじごく
ふりがな文庫
“
蟻地獄
(
ありじごく
)” の例文
が、それは、ささくれた神経の方で、許さない。彼は、
蟻地獄
(
ありじごく
)
に落ちた蟻のような、いら立たしい心で、彼の周囲を見まわした。
忠義
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
なぜならば、
坑
(
あな
)
の口から外へだした土の山が、
蟻地獄
(
ありじごく
)
のように、敵陣の諸所に盛られ始めたからである。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あの窓の下の地面に
蟻地獄
(
ありじごく
)
がいましたっけ、それを捕って手のひらを
日本婦道記:糸車
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
松の雨つい/\と吸ひ
蟻地獄
(
ありじごく
)
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
真夏の入道雲の下には、
蟻地獄
(
ありじごく
)
のような囚人の群れが、
腰鎖
(
こしぐさり
)
のまま、気息
奄々
(
えんえん
)
と働いていた。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“蟻地獄”の意味
《名詞》
蟻地獄(ありじごく)
うすばかげろうの幼虫
1.が作った巣穴。
2.から抜けだせない状態の例え。
(出典:Wiktionary)
蟻
漢検準1級
部首:⾍
19画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
獄
常用漢字
中学
部首:⽝
14画
“蟻”で始まる語句
蟻
蟻塚
蟻走
蟻田
蟻王宮
蟻通
蟻吸
蟻垤
蟻穴
蟻群