“蘭館”の読み方と例文
読み方割合
らんかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
応挙は、紅白の旗を翻した出島でじま蘭館らんかんを前景に、港の空にあらわれた入道雲を遠景にして、それらのオランダ船を描いている。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そこからは落寞らくばくたる歓楽の絃歌げんかが聞こえ、干からびた寂しい笑い声がにぎやかにもれて来る。——それは普通オランダ屋敷と呼ばれている「出島の蘭館らんかん」である。