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蘭渓
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らんけい
ふりがな文庫
“
蘭渓
(
らんけい
)” の例文
そう言えば、吉左衛門や金兵衛の
旧
(
むかし
)
なじみでもはやこの世にいない人も多い。馬籠の生まれで水墨の山水や花果などを得意にした画家の
蘭渓
(
らんけい
)
もその
一人
(
ひとり
)
だ。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
やがて半蔵が平兵衛と共に案内されて行ったところは、
二間
(
ふたま
)
続きの奥まった座敷だ。次ぎの
部屋
(
へや
)
の方の片すみによせて故人
蘭渓
(
らんけい
)
の筆になった
絵屏風
(
えびょうぶ
)
なぞが立て回してある。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
万一その火が五百二十
把
(
ぱ
)
からの
萱
(
かや
)
をのせた屋根へでも燃え抜けたが最後、仏壇や
位牌堂
(
いはいどう
)
はもとより、故伏見屋金兵衛が記念として本堂の廊下に残った大太鼓も、故
蘭渓
(
らんけい
)
の苦心をとどめた
絵襖
(
えぶすま
)
も
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
これが馬籠のお寺かという顔つきで、久しぶりに一緒になったお粂や宗太を案内に、太鼓のぶらさがった本堂の方へ行き、
位牌堂
(
いはいどう
)
の方へ行き、故人
蘭渓
(
らんけい
)
の描いた本堂のそばの
画襖
(
えぶすま
)
の方へも行った。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
蘭
漢検準1級
部首:⾋
19画
渓
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
“蘭渓”で始まる語句
蘭渓道隆