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蘇芳染
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すおうぞめ
ふりがな文庫
“
蘇芳染
(
すおうぞめ
)” の例文
城太郎はきのうのように、例の
蘇芳染
(
すおうぞめ
)
の手拭を頬かむりに
顎
(
あご
)
でしばっていたが、尾花の中からその時すっくと立って
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
猪熊
(
いのくま
)
の
爺
(
おじ
)
は、
戟
(
ほこ
)
をたばさみながら、隣にいる仲間をふり返った。
蘇芳染
(
すおうぞめ
)
の
水干
(
すいかん
)
を着た相手は、
太刀
(
たち
)
のつばを鳴らして、「ふふん」と言ったまま、答えない。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
部落の人たちは、余りに唐突な彼のわめきに、最初はあっ
気
(
け
)
にとられていたが、伊織の指さす方を見ると、なるほど、
蘇芳染
(
すおうぞめ
)
の手拭を
顎
(
あご
)
で結んだ若い侍が、
此方
(
こなた
)
へ向って宙を飛んでくる。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それは
蘇芳染
(
すおうぞめ
)
の汚れきった風呂敷だった。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蘇
漢検準1級
部首:⾋
19画
芳
常用漢字
中学
部首:⾋
7画
染
常用漢字
小6
部首:⽊
9画
“蘇芳”で始まる語句
蘇芳
蘇芳貝