“蘆管”の読み方と例文
読み方割合
ろかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茂太郎はその図々しさにあきれ返って、さてまた、寥亮りょうりょうとして、清にして且つ悲なる蘆管ろかんを取って、海風に向って思う存分に吹きすさびました。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
竹木をいいかげんに組み合わせて、物干台をつくり、それに着物をあんばいして乾かしている間に、茂太郎はふと、そのたもとから蘆管ろかんを探り出しました。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
茂太郎は、兵部の娘のひがみをよそにして、蘆管ろかんを火にかざしてあぶり、おもむろに唇頭へあてがって
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)