“ろかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蘆管50.0%
奏管50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茂太郎はその図々しさにあきれ返って、さてまた、寥亮りょうりょうとして、清にして且つ悲なる蘆管ろかんを取って、海風に向って思う存分に吹きすさびました。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
竹木をいいかげんに組み合わせて、物干台をつくり、それに着物をあんばいして乾かしている間に、茂太郎はふと、そのたもとから蘆管ろかんを探り出しました。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
茂太郎は、兵部の娘のひがみをよそにして、蘆管ろかんを火にかざしてあぶり、おもむろに唇頭へあてがって
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
父が時たまとりだして、安座あぐらをかいて、奏管ろかん(琴爪)で琴につけた譜面の星を、ウロウロ探しあてて弾いていた。大かた九世団十郎時代の、お弟子の一員ででもあったのであろう。