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蒸気
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ゆげ
ふりがな文庫
“
蒸気
(
ゆげ
)” の例文
旧字:
蒸氣
みなわ、と云った
詞
(
ことば
)
に、山西はびっくりして
蒸気
(
ゆげ
)
の
濛濛
(
もうもう
)
と立っている鍋越しに
小女
(
こむすめ
)
の方を見た。
小女
(
こむすめ
)
は
起
(
た
)
って棚の方へ往こうとして、ちらりと客の方を見て笑った。
水魔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
ただ己の眼がだんだんあつい血の
蒸気
(
ゆげ
)
にかすんで来て、しまいには苔の上から落ちていた血の滴も聞えずに、じかに打ち合う石の音ばかりするようになったのだから
道成寺(一幕劇)
(新字新仮名)
/
郡虎彦
(著)
かう言ひながら、
蒸溜人
(
こして
)
は感慨ぶかげに卓子の上へ眼を落して、そのうへに載せた自分の両手を眺めた。「いつたい、
蒸気
(
ゆげ
)
をどうするのか——いや、さつぱり
解
(
げ
)
せないこつて!」
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「ははははは。どうだい、僕の
薬鑵
(
やかん
)
から
蒸気
(
ゆげ
)
が
発
(
た
)
ッてやアしないか」
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
“蒸気”の意味
《名詞》
液体が蒸発又は固体が昇華して気体となった状態のもの。水の蒸気が圧倒的に多いので、水蒸気の事を蒸気と略する場合もある。
湯気。
(出典:Wiktionary)
“蒸気”の解説
蒸気(じょうき、en: vapor, vapour)は、物質が液体から蒸発して、あるいは固体から昇華して、気体になった状態のもの。
あるいは水蒸気 (steam)の略語として用いられる。
(出典:Wikipedia)
蒸
常用漢字
小6
部首:⾋
13画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“蒸気”で始まる語句
蒸気船
蒸気釜
蒸気機関
蒸気圧
蒸気鑵
蒸気鉄鎚
蒸気加減弁