葡萄耳ポルトガル)” の例文
「十六世紀頃の葡萄耳ポルトガル人が被った帽子のような恰好かっこうですね。——この薔薇ばらはまた大変赤いもんだな、こりゃあ」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
せんだって或芝居へ行った。大入で這入はいれないからガレリーで立見をしていると傍のものが、あすこにいる二人は葡萄耳ポルトガル人だろうと評していた。——こんな事を話すつもりではなかった。
倫敦消息 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)