著述ちょじゅつ)” の例文
英国の一紳士しんしにしてながく日本に滞在し、日本の婦人を妻とせる人がすこぶる日本贔屓びいきで、種々の著述ちょじゅつもして日本を世界に紹介しょうかいした。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
にわたって、その思想を系譜的に著述ちょじゅつした彼の「神皇正統記じんのうしょうとうき」は彼の精神の結晶といってよい。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
学校を三つ掛け持っている上に、夜分内職仕事の著述ちょじゅつをやらないと食えない。読者諸君は近頃「英文和訳の秘伝」だの「和文英訳の秘伝」だのという小冊子が続出するのに気がついているだろう。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
悉皆すっかりで五十五時間さ。あゝ、だある。余暇よか著述ちょじゅつをやっているよ」
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)