葉茶屋はぢゃや)” の例文
以前用たしで浅草の三筋町みすじまちを通った時に或る葉茶屋はぢゃやになかなか好い狆がいたことを思い出したので、早速出掛けて行って見ると、店先にチャンとその狆はいる。
品は送ってくれると云うから、その家で葉茶屋はぢゃやを始める事になったので、実は母親おふくろ打明ぶちあけました、云いにくかったが思い切って、実は斯々これ/\の芸妓が有りますが
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
奥に婚礼用の松が真青まっさおに景気を添える。葉茶屋はぢゃやでは丁稚でっち抹茶まっちゃをゆっくりゆっくりうすいている。番頭は往来をにらめながら茶を飲んでいる。——「えっ、あぶねえ」と高柳君は突き飛ばされた。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)