“華雲殿”の読み方と例文
読み方割合
げうんでん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつか、華雲殿げうんでんの廻廊には、り燈籠が星をつらね、内は無数の銀燭ぎんしょくにかがやいて、柳営お抱え役者の“田楽十番”もいま終った。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のみならず、彼がよろめきを立ち直さぬ間に、その五体は、華雲殿げうんでんの真ン中へ、でんと、屋鳴りするほど投げつけられていたのだった。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なぜか、それまでは、華雲殿げうんでんのらちゃくちゃない騒動もくるめて、柳営はこれを、秘していた。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)