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茹蛸
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ゆでだこ
ふりがな文庫
“
茹蛸
(
ゆでだこ
)” の例文
橄欖寺の先々代は学識秀でた老僧であつたが、酒と
茹蛸
(
ゆでだこ
)
が好物で、本堂に賭博を開いては文字通り寺銭を稼いで一酔の資とするのが趣味であつた。
黒谷村
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
(あ、困った)そのとき、
厠
(
かわや
)
の扉が、はげしく鳴りひびき、中から旦那様が、
茹蛸
(
ゆでだこ
)
のような頭をふりたてて出てきた。
什器破壊業事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
やがて主人はまくり
手
(
で
)
をしながら
茹蛸
(
ゆでだこ
)
のようになって帰って来た。縁に
花蓙
(
はなござ
)
が
敷
(
し
)
いてある、
提煙草盆
(
さげたばこぼん
)
が出ている。
太郎坊
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
雨のため、部屋の窓が全部しめ切られて在るので、蒸し暑く、私は酒が全身に廻って、ふうふう言い、私の顔は、
茹蛸
(
ゆでだこ
)
のように見えたであろう。いけない。
善蔵を思う
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
茹蛸
(
ゆでだこ
)
のように真っ赤になって、
熟柿臭
(
じゅくしくさ
)
い息をフウフウ吐いている丑松だったのです。
銭形平次捕物控:058 身投げする女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
茹
漢検1級
部首:⾋
9画
蛸
漢検準1級
部首:⾍
13画
“茹”で始まる語句
茹
茹卵
茹菜
茹章魚
茹上
茹初
茹栗
茹莢
茹物
茹矢