苦念くねん)” の例文
どうしても、四、五日かかる道のりのある小太郎山へ、今夜のうちに、かけつけたいと苦念くねんしている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それがしが観るに、謙信に策無しと存ずる。彼になんの策あるにあらず、ただ味方のものの思い過ごしじゃ、われと我が影を投げて、それを解かんと苦念くねんするわざにも似ておりましょう
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)