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花瓦斯
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はなガス
ふりがな文庫
“
花瓦斯
(
はなガス
)” の例文
尾張町の角にあつた日々新聞社の前に
花瓦斯
(
はなガス
)
の點く晩などは、私は豐田さんの家の人達に隨いて、明るい夜の銀座通を歩きに行きましたものです。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
もうすっかり
暮切
(
くれき
)
って、遠くの玉乗りの
花瓦斯
(
はなガス
)
が、チロチロと美しく輝き出した時分に、兄はハッと目が醒めた様に
押絵と旅する男
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
是全く予にとりては、予が最後の勝利を博せし、光栄ある戦場として、
屡
(
しばしば
)
その
花瓦斯
(
はなガス
)
とその
掛毛氈
(
かけまうせん
)
とを眺めんとする、不思議なる欲望を感ぜしが為のみ。
開化の殺人
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
クリッとした目に愛嬌のある丸顔の圓太郎がひと言しゃべるたび、
花瓦斯
(
はなガス
)
の灯の下に照らしだされた六十人近いお客たちは声を揃えてゲラゲラ笑いこけていた。
円太郎馬車
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
広小路付近はイルミネーションや
花瓦斯
(
はなガス
)
で昼のように明るかった。
深見夫人の死
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
見上げたら西洋軒の二階に
奇麗
(
きれい
)
な
花瓦斯
(
はなガス
)
がついていた。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そこら中で
花瓦斯
(
はなガス
)
が燃え酒樽が
空
(
あ
)
いた。
旧聞日本橋:05 大丸呉服店
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
瓦
常用漢字
中学
部首:⽡
5画
斯
漢検準1級
部首:⽄
12画
“花瓦”で始まる語句
花瓦