芦原あしはら)” の例文
大昔弘法大師が天竺てんじくから、稲の穂をそっと持ってござった時に、後々稲荷に祭ってやるからという約束をして、狐にその種子を芦原あしはらの中にかくさせた。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そこは東に百万坪の荒地へ続く芦原あしはら、西は根戸川に接していて、工場のほかに事務所と、工員たちの小さな住宅があり、貝殻かいがら置場とまき小屋が並んでいた。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)