“芋田楽”の読み方と例文
読み方割合
いもでんがく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黙っているが、ひもじそうに見えたので、観音堂の境内で、くしにさした芋田楽いもでんがくを買ってやると、お三輪も乙吉も、歩きながらムシャムシャ食べる。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(空の具合を見廻して)どうだ、この黄昏たそがれの冬木立を賞美しながら、雑司ヶ谷あたりまで行かんか。あすこなら、芋田楽いもでんがくなり雀焼なり、何ぞ肴が見付かろう。
(新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「昼間、仲間ちゅうげんどもが、網を打って、うずらを十羽も捕ったという。芋田楽いもでんがくに、鶉でも焼かせて、一献いっこんもうではないか」
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)