舞踊をどり)” の例文
そこでは浴びる程うまい麦酒ビールを飲む事が出来た。ジヤンは酔つた紛れに変な腰つきをして舞踊をどりを踊つた。バヴアリア兵は低声こごゑで歌をうたつた。
「ムツ五郎ですか。」主事は空つぽの頭を仔細らしくかしげた。「それは三津五郎のなまりでせう、三津五郎なら居ますよ。舞踊をどりの達者な俳優やくしやでしてね。」
十二日から道頓堀の浪花なには座に名人会といふのが開かれてゐる。長唄の孝次郎かうじらう、勝四郎、常磐津ときはづ和佐わさ、清元の家内やな舞踊をどり鹿島かしま恵津子——どれを見ても、格別名人らしい顔触でないのが愛嬌である。
三津五郎のやうに舞踊をどりは達者だが、役者ではない。