“自誡”の読み方と例文
読み方割合
じかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それには、彼が漂泊のあいだに拾った感想だの、禅語だの、地理の覚えだの、自誡じかいのことばだの、また、ところどころには幼稚な写生画なども書いてあった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武士訓は、大名や権門の人が、子弟や臣下に示すために書いたばかりでなく、武蔵のような一武人でも、名なき人々でも、自己の自誡じかいに、また、社会人への示唆しさとしてさかんに書いたものである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
家中の心理は、むしろ自誡じかいして、その限度は出なかった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)