膩肉あぶらみ)” の例文
木魚を置いたわきに、三宝が据って、上に、ここがもし閻魔堂えんまどうだと、女人を解いた生血と膩肉あぶらみまがうであろう、生々なまなまと、滑かな、紅白の巻いた絹。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
膩肉あぶらみほとぼるむくみ、——しかすがに
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
膩肉あぶらみ膂肉そじしは厭に灰じろみ
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)